仲間かな。みんながいるからやっていられるので。一人じゃ絶対に無理ですから。いいことかどうか分からないですけど、うちはメンバーが代わらないんです。
——1999年旗揚げですから、長いですよね。
たぶん、座長のぼくがお酒を飲まないからだと思います。うちは初日乾杯も打ち上げもしないんですよ。
——他の劇団員の方は飲まれるのですか？
ぼくと制作の二人が飲まないので、酒に金を使おうということにならないんです。だからたまに飲んで芝居の話になったとしても、ぼくは「ごめん、悪いんだけどしらふのときにして」と言ってますね。
——2015年は10月11月12月で炭鉱三部作の3公演、その前は8月にも公演がありましたから、劇団員の方が劇団活動に携わる時間はすごく長いですよね？
稽古は午後7〜10時と決めていて、小屋入りしてから10日間の仕込みで大道具とか装置を全部自分たちで作るんです。だから1日中なのは、本番期間中と10日間で、もしかしたら他のところよりも拘束時間は少ないかもしれないですね。
——それは珍しいケースですけど、いいですね。ルールがハッキリしているからみんなもやれるのかもしれないですね。
仕込み期間中は逆に体調が良くなったり、芝居が化けることもあったりして。今のところ、うちに関しては、良い作用しかないですね。他所から来た方は戸惑うかもしれないですけど。だから仲間がいるから頑張らないといけないなと思って。劇団外の仕事も、一人でもお客さんがうちの劇団に観に来て下さればいいなと思ってやっています。
【プロフィール】
ひがしけんじ○1964年・福岡県生まれ。「劇団桟敷童子」代表。劇作・演出・美術を手掛ける。劇場以外に、テントや倉庫、廃墟、ビルの屋上等での公演も行う。外部作品も積極的に手がけ、海外公演や新劇、商業演劇にも進出。『泳ぐ機関車』では多数の賞を受賞。
【公演予定】
トム・プロジェクト プロデュース
『砦』
原作◇松下竜一『砦に拠る』
作・演出◇東憲司
出演◇村井國夫 藤田弓子 カゴシマジロー 浅井伸治 滝沢花野
3/1〜6◎東京芸術劇場シアターウエスト
★現在発売中の演劇ぶっく2月号に、東憲司さんのインタビューと劇団桟敷童子『泳ぐ機関車』舞台写真掲載しています！
★“お得な”チケット販売中！『砦』チケットも日時・枚数限定で販売中です。
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