【あなたの活力源は?】
その時々で変わります。中上健次の小説を夢中になって読むときがあれば、突然また異なるものを求めることもある。飽きるというわけではないですが、何かのきっかけで、次のものに夢中になり、ということを繰り返します。いまは、昨年末に亡くなられた大瀧詠一さんですね。実験として音楽を続け、成功させる人だった。日本のポップスの歴史を徹底して研究し、その成果の実験として、たとえば森進一の、『冬のリビエラ』を大ヒットさせる。だけどそれは実験だから、ヒットのあと、演歌の仕事がすごく来たけどそれを大瀧さんはすべて断るわけですね。実験は終わったと。まあ、半ば冗談でしょうけど、大瀧さん、自分は音楽家ではなく、勉強家だと言っていたそうですが、僕もそうなりたいですね。勉強家になりたい。大瀧さんすごいですよ。亡くなって本当に残念です。(3月27日の取材です)
みやざわあきお○56年、静岡県出身。劇作家、演出家、小説家。93年、『ヒネミ』で第37回岸田國士戯曲賞を受賞。近年の作品に『トータル・リビング 1986-2011』『夏の終わりの妹』、F/T13イェリネク連続上演『光のない。(プロローグ?)』(演出)などがある。
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